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米国株トレードを中心に普通の人が資産形成をする方法を紹介します。カイエンと青山の土地購入を目指しています。

投資家が読むべき投資本について

1 本は著者で選ぼう

個人投資家が書いた本を読む必要はありません。プロフェッショナルが書いた本を読みましょう。

(1)  個人投資家が書いた本は読まなくてよい

著名な投資家やトレーダーが書いた本に比べて、個人投資家が書いた本は過大評価されがちです。これは「著作への期待値が低い」、「身近なイメージがある(再現性が高そう)」と考えてしまうのが原因です。

書店で手に取っていただくとわかるのですが、行間がレゴランドのようにスカスカです。漫画が挟まれていることも多く、情報量は多くありません。また、個人投資家の本の内容には下記の特徴があります。

・既存の投資理論の焼きまわし

個人投資家によるデータに基づいた新たな知見や画期的なトレード手法は少ないです。既存の投資手法や著名な投資家、文献の紹介から始まり、自身の投資記録を紹介する構成がほとんどです。(特にインデックスブロガーの書籍)特に投資ブロガーの書籍はブログの記事を読みやすく編集/再構成して出版した印象を受けます。

・再現性の低さ

個人投資家の本に書かれた手法は基本的には再現性がないように思われます。

投資では、間違った戦略でも幸運のおかげで資産を増やすことはよくあります。そしてそれを自身の正しい戦略のおかげと考える個人投資家も多く存在します。例えば、同じ投資戦略をとった10人のうち9人が静かに退場する中で、幸運で利益を上げて生き残った投資家が手法の優位性を声高に主張している姿はよく見られます。また、投資での利益をブログで喧伝していても、その利益はおかしな投資手法を上回る優れた入金力を持っていたためであった、ということもあります。(もっとも、資産形成は入金力込みの話ですから、資産形成全般としては問題ありません)

 

個人投資家が出版する目的は印税や個人の名誉欲がほとんどです。

投資やトレードを学ぶという視点では個人投資家の本を読むべきではありません。ただ単に読み物として読むのであれば楽しめるかもしれませんが。

 

(2)  学者と投資家

プロ(投資を生業にしている人々)が書いた本には大きく分けて2つの種類があります。学者投資家です。投資本を読むときはついつい混同しがちですが、それぞれ異なる視点で読むべきだと考えています。

    学者

経済学者をはじめとした株式投資を研究している学者が書いた投資本は、過去の出来事やデータに対して法則性や知見を見出す目的で書かれています。説得力のある内容の本も多いです。注意しなければならないのは、これは「投資の上達を目的とした内容ではない」ことです。また、過去のデータに対する知見が多いため、現代には当てはまらないケースもあります。教条的に解釈して取り込んでも、自分の投資行動にうまく昇華させることができず、リターンは上がらない可能性があるのです。

    投資家

ヘッジファンドのファンドマネージャーやトレーダーをはじめとしたプロの投資家が書いた本を最も重視すべきだと考えます。それは、彼らが実際に投資で利益を上げた手法のエッセンスが含まれているからです。もちろん、現代にはマッチしていない戦略や手法もありますが、投資家としてのメンタルや資金管理などの現代でも取り入れられる内容は多いです。すでに金銭も名声も得ているプロの投資家が我々個人投資家に向けて、長年の投資に基づいたエッセンスや知見を惜しみなく公開しています。「個人投資家のリターン上昇のために」という思いで書かれた本は、個人投資家のものに比べたら多いでしょう。著名な投資家について他者が書いた本はあまりお勧めできません。著作に著者のバイアスが大きく影響すること、投資家の行動の意図を読み間違えていることが往々にあるからです。

 

2 著者の意図を読み取る

無批判に漠然と読むのは危険です。(私もそれで何度か痛い目を見ました)著者がその本を書いた意図を推測しつつ、自分にとって参考になる部分を取り入れていくべきです。

本には著者のバイアスが混じります。残念ながら、完全に中立で読者にとって良いことだけを書いている投資本はありません。内容をある程度割引いて読む必要があります。著名な投資家であっても自分を権威づけるため、読者をハメるため、お金のため、自分の別のサービスに誘導するため、などの意図で書かれた本は存在します。

 

3.投資家おすすめ本

(1)投資全般

・『マーケットの魔術師シリーズ』ジャック・D・シュワッガー

必読です。投資を始めたばかりの頃に読んでも理解するのは難しいですが、頑張って読みましょう。インタビューが行われたのは30年近く前なので、ちょっと時代に合わないところも出ていますが、マーケットに対する基本的な考え方は変わらないのではないでしょうか?

 

(2)トレーダー

どれも名著揃いなのでそのうち一冊づつ記事を書きます。

・『ミネルヴィニの成長株投資』マーク・ミネルヴィニ

・『株式トレード 基本と原則』マーク・ミネルヴィニ

上記二作は言わずもがな。モメンタム投資の旧約聖書と新約聖書。ミネルヴィニの著作です。モメンタムトレーダーを目指すのであれば、これら2冊を読み込み自分でトレードすることです。(私もその過程)

・『成長株投資の神』マーク・ミネルヴィニ 他

別名『グロース株ギリシャ神話』著名なモメンタムトレーダー四人が個人投資家からの質問に答えていくスタイルですが、彼らの答えが少しづつ違っていたりするのが面白いです。アマゾン星5評価は伊達じゃありません。なんども読み返しています。

・『マネーの公理』マックス・ギュンター

著者の父はチューリッヒの小鬼たちと呼ばれた投機家の一人。投機の心得を語ります。「チューリッヒの小鬼たち?は?フカしすぎでしょw」と思っていましたがどうやら実在する模様。

Gnomes of Zürich - Wikipedia

「全ての投資は投機である」なんて言うパワーワードが出てくるのが面白いところ。

(3)株式投資

ここで紹介しているのはどちらもいわゆるグロース株投資の本です。バリュー株投資は評価する指標が時代によって変わっていくので非常に難しいと個人的には感じています。

・『ピーターリンチの株で勝つ』 ピーター・リンチ

 ・『オニールの成長株発掘法』 ウィリアム・オニール

(4)インデックス投資

インデックス投資の本は基本的にみんな同じことを書いてあるので、このうちのどれか一冊を読んでおけば良いです。ほどほどが良いです。あまり読みすぎるとインデックス万能病を発症することになり、過激派インデックス原理主義者となってしまう危険があります。これを発症すると、非インデックス投資家に意味不明な論旨のクソリプテロを仕掛けるジハード戦士になってしまいます。

・『投資の大原則』バートン・マルキール チャールズ・エリス

・『ウォール街のランダムウォーカー』バートン・マルキール

・『敗者のゲーム』 チャールズ・エリス

(5)毒にも薬にもなる本

・『株式投資の未来』ジェレミー・シーゲル

配当再投資/シーゲル流投資などと呼ばれる単なる高配当クソ株投資に多くの米株投資家を導いた名著(迷著?)。過去の株式データを分析したのは立派(お疲れ様でした)。ただ単にPMが世界のタバコ人口の拡大とともに成長してきただけじゃないのと言うツッコミは禁止です。シーゲル教授の提唱する基本戦略はETF、世界分散投資などです。株式市場を分析した学術本としては間違いなく名著ですが、

ちなみに某煽りブロガーさんはこの本を50回も読んだそうです。お時間があって羨ましい。

(6)その他

・『ブラック・スワン』ニコラス・タレブ

オカルト本と称されることもあります。ブラックスワン(滅多に起きないけれど一度怒ると大惨事を引き起こす出来事)について書かれています。この概念をトレードに活かす方法はよくわかりません。文章が面白いのでどんどんサクサク読めます。人はずっと思い込みの中で生きているのです。私の中ではドグラマグラみたいな感じです。

作者はツイッターで経済学者にクソリプを飛ばしまくるクソリプおじさんです。