shapieron

米国株トレードを中心に普通の人が資産形成をする方法を紹介します。カイエンと青山の土地購入を目指しています。

トルコリラ見て我が株直せ

一部のFX投資家の間で大人気のトルコリラロングポジションは、7月のエルドアン大統領の再選と財務相への娘婿の登用に端を発する急落によって大いに焼かれる結果となってしまいました。さらに、トルコによる米国人牧師ブランソン牧師の逮捕と2年近い拘束、シリア危機、空軍基地、エルドアンの親ロシア的人事、空軍基地問題、ギュレン師の引き渡し、ハルク銀行問題、エルドアンの警護隊問題、などなど米国とトルコの関係悪化によってさらにもう一段の暴落を経験しています。

 

特に先週の木曜日から週末にかけてはエルドアンのアメリカへの反発的な姿勢やトランプのトルコに対する関税の上昇などの悪材料が噴出したことで、多くのトルコリラ投資家が損失を出してしまったようです。

 

ブログに記載するのは控えますが、多くのトルコリラロング投資家の悲鳴がツイッターに流れてきました。5000万円を溶かしてしまった専業投資家、トルコリラブロガー、某有名(悪名?)な投資家Youtuberなどなど。トルコリラに投資した経緯からポジションが下落する最中の行動、損切りや強制ロスカット時の心情など、興味深く拝見させていただきました。

 

それを受け、大きな損失を出したトルコリラ投資家に共通する特徴を他山の石として記載します。

 

 

1.トルコリラ投資家の特徴

(1)下落トレンドに逆らう

トルコリラ投資家の皆さんは下落トレンドのトルコリラを果敢に買い下がったようです。トレンドの奴隷となることを目指している私は、このような恐怖の下落トレンドでは絶対に買いません。

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3ヶ月の日足チャート。綺麗な右肩下りのトレンド。

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10年の月足。こちらも見事な下落トレンド。

「高く買ってて高く売る」を信条とするミネルヴィニストの皆さんにとってはエントリーする気の起きないチャートではないでしょうか。2015年以降は特に短期の移動平均が長期を上回ることすらありません…

 

(2)ファンダメンタルズに騙される

2017年のトルコ経済は堅調に推移していました。

www.bloomberg.co.jp

この頃はトルコ経済がクーデター未遂事件から堅調に立ち直っていた頃であり、強権的でありながらもエルドアンの手腕は評価されていたように思います。

「トルコ経済は堅調なのだから時間が経てばトルコリラも立て直すだろう」と多くの投資家が考えていました。残念ながら現状はそうなってはいません。ファンダメンタルズの良さに固執して値動きを受け止められず、損失を拡大してしまったように思います。

 

(3)インカムゲインを過大評価

郵便貯金の利率が高かった頃の名残でしょうか、多くの日本人はインカムゲインが好きです。毎月分配型の投資信託の流行や、高配当株ブームもそういった日本人の気質に合った故に流行ったのでしょう。

FXでも豪州ドル、ニュージーランドドル、トルコリラ、南アランドなど、高金利通貨のスワップポイント(通貨ペアの金利差)が目玉としてよく取り上げられていました。しかしながら、トレードの目的はインカムゲインを得ることではなく、トータルで収入を得ることです。高金利通貨のデメリットとしてインフレ率や経済のリスクが高く通貨が下落するリスクが挙げられますがインカムゲインに目がいきすぎてトータルの損益に目が行かなっていたようです。「損失が出ているけれどもスワップで取り戻せる」などよいうような。

 

(4)損切りができない

某FX Youtuberの方が確定損益と未実現損益を同時にアップロードされていました。

 未実現損益 △25,000,000円

 実現損益    +500,000円

おそらく、含み益をちょこまか利確し、含み損をロスカットせずに放置してしまったのでしょう。

本来、トレーダーが行うべき行動は利益を伸ばし、損失は少額のうちにカットすることです。

 

(5)資金管理が雑

ナンピンやレバレッジを多用しており、資金管理をきちんと行っていなかったように思います。

トルコリラが下落するなか、むやみにナンピンする人が目立ちました。もちろん、上昇に転じて含み損回復からの含み益になることもありますが、リラがさらに下落を重ねていくと損失が加速して膨らんでしまいます。ほぼ一直線に下げ続けているトルコリラをナンピンしていた人がどうなったか、想像にかたくありません。

また、大きなレバレッジをかけていました。利益が出ているときのレバレッジはFXのメリットの一つですが、損を出しているときには地獄への死者と様変わりします。

自身の資金をどれだけリスクにさらしているか、そしてそこからどういうプランを描いているのかがよくわからない人が多く、エルドアンのようにただただトルコリラが反転するのを祈るだけでした。

 

2.暴落はどのアセットクラスにも起こりうる

上記の事柄は今回運悪くトルコリラをロングしていたFX投資家の皆さんに起きたことです。しかしながら、株や債権やゴールドや原油など、他のアセットクラスにもこのような出来事が起きる可能性はあります。

自身のポジションやトレード手法を今一度見直し、今回の損をしたFX投資家のようにならないよう自分を律する必要があります。

 

 

米国とトルコの対立についてはこの記事に詳しく記載されています。

jp.wsj.com

 

「あちらにダラー(ドル)があるなら、こちらにはアラー(神)がいる」

国のトップがポエムを言い出してはダメですね。ポエムや精神論で米国に立ち向かった経験と結果は、私たち日本人がよく知るところです。

www.afpbb.com