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米国株トレードを中心に普通の人が資産形成をする方法を紹介します。カイエンと青山の土地購入を目指しています。

バフェット流投資で億万長者を目指す!~バフェット信者の不都合な真実~

先日の拙稿「株ブログの教祖になって甘い汁を吸おう!」は多くの人に読んでいただくことができました。みなさま、ありがとうございます。

 

gekko1108.hatenablog.com

 

 

信仰の対象とする神様について「神様にはウォーレンバフェットがいいのではないか」と言及しました。実際にウォーレンバフェットのことを投資の神様と呼んでいる人々もいます。私も株ブログ教祖を目指すにあたり、他の教祖のみなさんが神様としているウォーレンバフェットを神様として信仰の対象にするのが良いかなと思っています。

また、米国株ブログでも「バフェット流投資」という文言をよく目にします。

ということで、投資の神様()ウォーレンバフェット流投資について調べてみます。

うまくいけばバフェット流投資と教祖業の2馬力で億万長者をめざすことができます。

 

 

 

1.ファミリービジネスを始める

バフェットの父親は株式仲介業を始め、それが軌道に乗り、最終的には下院議員まで勤めています。バフェットはそんな裕福な家庭に1930年に生まれ、過ごしています。第二次世界大戦後のまだ大学進学率がそれほど高くなかった米国で大学院へ行き修士号を取得しています。その後、父親が経営する証券会社で働き始め、証券業の実務を学んでいたようです。1954年には著名なグレアム(「証券分析」の著者)の下で働き、グレアムの会社が解散した後の1957年に初めて投資のパートナーシップを作っています。これも、家族7人と友人からの100,000ドルの出資が元になっています。

 

裕福な実家とコネを存分に活用しており、非常に好感が持てます。この辺りがまずバフェット流投資の秘訣と言えそうです。

裕福な家庭に生まれ、そのメリットをフルに活かせ!!!

 

2.投機とM&Aで資産を作る

1958年までのバフェットの投資方法は現在世間で言われているような「長期投資で永久保有」とは異なる手法です。

1958年までは、バフェットは株を買ってシケモクに火がともるのを待つという単純な路線を走って来た。日がともったら、ほかにもっと買いたいものを買うために、時に名残を惜しみつつ株を売るというぐあいで、バフェットの野心はパートナーシップの資本の制約を受けていた

「スノーボール ウォーレンバフェット伝」より

つまり低位株を買ってそれが上がるのを待つ、投機的な手法です。これは私の推察ではですが、当時の投資環境は現代のものとは異なり参加者も流動性も低かったでしょうから、現在の市場というよりはリバモアの時代の市場に近かったのではないかなと推察します。少ない資本で利益を上げるにはそちらの方が効率が良かったのでしょう。

また、自身のパートナーシップへの出資者を探すために様々なところへあしげく通って投資家を獲得しています。資金が少ないとできることも限られていますから、これはパートナーシップ運営者として当たり前のことです。

1959年以降では今でいう「物言う株主」案件も手がけ、短期的な利益を手にしています。サンボーン・マップという会社の案件では、その会社の株主を多数取得して取締役となり、会社が保有している投資有価証券を株主に分配しろと提案しています。この案件では自身のパートナーシップでの株の買い付けのみならず、父親の証券会社の顧客にもサンボーン株を購入させることで、支配権を握り、サンボーンに保有有価証券を吐き出させる事に成功します。

結局、取締役会は降伏した。こうして、1960年初め、行動力と組織力と意志の力によってバフェットは戦いに勝った。サンボーンはロックウッド社と同じように、株主に対して、保有有価証券の一部を株式と交換すると申し出た

「スノーボール ウォーレンバフェット伝」より

 

シケモク株へのブレイク投資や現金や有価証券を溜め込む企業へのM&Aなど、現代でもよくみられる手法を使っています。一方、今のバフェットのイメージ的な「割安な企業を永遠保有」というような手法はあまりみられませんでした。やはり、資金が少ない状態では値動きの少ない株を長期で持つのは難しいのでしょうね。

「資金が少ないうちはシケモク株への投機もしくは出資してくれる人を探して資金を増やせ!!!」

 

3.好イメージを確立する

今ではすっかり有名になったバフェットによる株主への年次報告書は1970年に始まっています。今ではバフェット信者のバイブルのような存在になっています。これはバフェットのイメージ形成に大きく貢献しています。メディアがバフェットを祭り上げ、バフェットもそれに乗り、相乗効果でイメージが上昇していきます。オマハの賢人、世界最高のバリュー投資家、などなど。今だに昔に購入した普通の一軒家に住んでいることや、バークシャーCEOとしては10万ドル程度しかもらっていないなど、清貧なエピソードには事欠きません。私に言わせてもらえば、ケチで家に興味のない人はどんなに金を持っていても普通の家に住み続けますし、すでに数百億ドルの純資産を持つお年寄りが税金を支払ってまでCEOとして給料をもらわないでしょう。バフェットは米国のCEOが報酬をもらいすぎだと批判することでまたもやイメージ向上を図っていますが、バフェットのようなすでに仕上がった投資家とこれから資産を築く投資家では立場は違うのです。https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2017-02-27/OM05FN6TTDS001

 

一度良いイメージを作ればあとは周囲が勝手に祭り上げてくれます。「バフェット」で検索すると様々な本が出ていますが、本人が書いたものはそのうち一冊もありません。周りが勝手に書いて神話を強化してくれるのです。こんなに楽なことはないですね。

「市場に向けて好イメージを確立する!!!」

 

4.市場への影響力を活かす

ちょっと話が逸れますが、グロース投資は資金量が多いパートナーシップや投資ファンドになると、株式の流動性や現金比率の関係で難しいようになるようです。

バフェットがコカコーラへの投資を始めたのが1988年です。このころからいわゆる「バフェット銘柄」が増えてきます。

このころにはバフェットはすでに名声を確立していました。今ではバフェットが株を購入すると大きなニュースになり、それに後追いする投資家も増えています。ちょっとまではクラフトハインツやIBM、最近ではアップルなどなど。バフェットが買ったことがわかるとその株の相場が盛り上がるような気がするのは気のせいでしょうか。

 

5.発言(綺麗事)とは異なる投資戦略を

バフェットは長期投資について株主への年次報告書で言及し、株式の優位性を説いています。最近では、一般投資家はS&P500ETFを積み立てていくことが重要だという旨の発言をすることで、インデックス投資家に非常に大きな勇気を与えました。※私もやっています

また、リーマンショックの際にポールソンをはじめとするヘッジファンドCDSで大儲けしたしました。バフェットはこのCDSに対しても「CDSは金融の大量破壊兵器」「時限爆弾」などと強い言葉で批判しています。「さすが世界最高の長期バリュー投資家のバフェット神だ」とうなづいた投資家の皆様も多かったのではないでしょうか。

 

https://jp.reuters.com/article/idJPJAPAN-36762120090302

あれCDSポートフォリオに入ってますよ?それに加えてデリバティブのジャンクボンドの損失???ETFは???割安の優良株は???言ってることとやってること違いませんか???

 

https://jp.reuters.com/article/berkshire-hatha-buffett-breakingviews-idJPKBN16A0FK

こちらのコラムにもありますが、CDSだけではなく、世界金融危機の時にGSGEに資金力を盾にバフェットにとって非常に優位な条件で(これら企業にとっては非常に高コストな形で)資本を出させています。これって長期投資なんですか???バリュー投資なんですか???

 

「口では綺麗事を言っても構わない。ただし、行動がそれで縛られる必要はない。手段は問わずに利益を生み出せ!!!」

 

6.結論

まとめましょう。以上のことからわかるバフェット流投資はこのようなものではないでしょうか。

「裕福な家庭に生まれてそのメリットをフルに活かしてファミリービジネスを始め、資金が少ないうちはシケモク株への投機もしくは出資してくれる人を探して資金を増やし、市場に向けて好イメージを確立し、口では綺麗事を言いつつも手段は問わずに利益を生み出す」

当初の賢明なバリュー投資家というイメージからは大きく乖離してしまいましたが、まあいいでしょう。なんだか不都合な事実がちょくちょく示されていた気もします。

このバフェット流投資法で皆さんも億万長者or株ブログ教祖を目指しましょう!!!

 

追記(本当の結論)

というのはあまりにも恣意的な結論だなと思って2017年度のバークシャーのAnnual Reportを拝見しました。

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BSを拝見しましたが、私の能力ではデリバティブを見つけることはできません。Liabilityにデリバティブがありますが、全体のBSの規模からすれば大したものではなさそうです。

 

そして、2017年末での投資のポジションも記載されていました。

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おなじみの銘柄が多々ありますが、すごいのは含み損のポジションが一つもないことです。ただ、当然のことながらバフェットコードに記載されていたような初期に投資された銘柄はほとんどありません。(一番古くてコカコーラ?)GSやGMリーマンショックの時に投資したポジションでしょうか?また、過去にIBMを売却したように値動きがいまいちの銘柄は結構頻繁に損切りor利益確定をしています。

このことから、バフェットは「優良な株式を割安で取得して永遠に保有する」という巷で信じられているような投資家ではなく、「利益の乗ったポジションを長く持って利益を最大化する。ただし、状況に応じた機敏な売買を行い、デリバティブも行う」という、ある意味スタンダードな投資家像が見えます。

「優良な株式を割安で取得して永遠に保有する」という世間一般で半ば神格化されたようなバフェットのイメージは、彼そのものというよりも周囲の出版物(繰り返しになるが本人による著作は一冊もない)によって作り上げられたイメージなのではないかと考えています。

 

などと考えていたらこんな記事が。

www.bloomberg.co.jp

めっちゃデリバティブで儲けてますね!

うーん、ナイストレード!