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アルバニアを笑えないーネズミ講と仮想通貨

アルバニアについてどのようなイメージを持っているだろうか。物知りな人で「東欧にある旧共産圏の小国」くらいだろうが、ほとんどの人は国の名前を聞いてもよくわからないと思う。私も上記の認識程度だ。

アルバニアは特に何か世界に大きなインパクトを残すような国ではないのだが、一つだけ興味深い事件を起こした。
90年代、国民の1/3がネズミ講によって全財産を失った結果、暴動が発生した。

Pyramid schemes in Albania - Wikipedia
↑(英語)

1997年アルバニア暴動 - Wikipedia

民の金融や投資に関する教育や知識が足りず、「投資とはこんなものだろう」と考えた民がそのまま破綻するまでネズミ講に金を突っ込んだことによる。つまりよく理解していないものに金を突っ込んで溶かす民がそれほどまでにいたということだ。

結果、カネを失った彼らは暴動を起こし、すでに破綻状態にあった経済にとどめの一撃をさすことになった。

このネズミ講は武器密売の資金源になり、アルバニアにとって貴重な外貨を稼ぐことから、政府も黙認していたというのだから驚く。国家単位で発生したネズミ講ってあまり例がないような。

アルバニアの民を愚かだと思うか?
確かに愚かなのだろうが、それを現代の我々が言えるか?

現在、私たちは国家を超えたグローバルな規模でのネズミ講を目にしている。テクノロジーの技術によって規模は大きくなり、膨張から破裂までのスピードも加速している。

仮想通貨だ。

確かにブロックチェーンなどの仮想通貨の骨格を作る技術は検討に値する。しかし、元になるテクノロジーが優れているのとそれを使った製品(仮想通貨)が優れているかどうかは話が別だ。
「通貨」とはいうが、決済の手段としても価値の保全としても実用に耐えうるものではない。
玉を持っている一部のプレイヤーによる価格操縦、ICO詐欺、取引所の脆弱性をついた流出、これらはすでに起きていることだ。

kabumatome.doorblog.jp

www.bloomberg.co.jp

 

仮想通貨もアルバニアの暴動も本質は同じ、ネズミ講である。
そういうわけで仮想通貨で踊らされている現代の我々は、アルバニアの民を笑うことはできないのだ。

とはいうものの、所詮はネズミ講。さっさと他人に押し付けて我々は利益を持ってアガればいい。
そういう意味ではネズミ講にも意味があるんじゃないだろうか。